世界的肥料不足や高騰により食料生産に影響
先日は食料問題について話しましたが、もうひとつの論点についても紹介しておきたいと思います
中国での水害など、世界的な災害によって、農作物に被害が出ています
そして、コロナ禍も影響する、世界的な物流の問題も事態を悪化させています
さらに、今日のタイトルで書いているように、化学肥料の不足や高騰が今後深刻化していって、農作物の生産に影響が出てきます
肥料というのは、ご存知のように、作物を育てるために必要な植物の栄養分です
そのなかで特にチッソは重要な要素なのですが、これが世界的に値上がりしており、今後さらに加速しそうです
チッソは、大気中に含まれる窒素と、水素を反応させて作ります
このチッソを作る課程で、水素を生み出すのに、天然ガスを使用するのだそうです
天然ガスは、いま世界的に高騰しています
経済再開によるエネルギー資源の需要が高まっているのと、脱炭素の動きで、二酸化炭素の排出が少ない天然ガスの需要の高まりが要因としてあります
肥料を作るために使用している天然ガスの高騰から、肥料の値上がりがあります
そして、中国も以前から肥料を爆買いしていると言われています
これらの要素によって、肥料の高騰や、品不足が今後も起こってくると思われます
そうなると、農家のみなさまは、作物を作るために、いままでより余計にお金がかかりますから、食料も値上がりしていきます
また、肥料を減らして育てなくてはいけなくなり、生産量の低下につながります
肥料の高騰や不足が、今後起こってくると思われますので、食料についても値上がりや不足が、さらに起こってくるでしょう
日本ではまだ、肥料は値上がりしていると聞きませんので、農家の方など、肥料を使われるかたは、必要な分は確保しておいた方がよいかと思います
もちろん買い占めはいけませんが、使う分の備蓄はしておいてよいと思います