『霊界の放浪者』8~9章

それでは日曜日恒例の『霊界の放浪者』を紹介していきたいと思います。
まずはこれまでのあらすじを紹介します。
1~7章 あらすじ
主人公フランチェッツォは、生前は自己中心的に生きてきたものの、唯一深く愛した女性と結ばれぬまま、突然死を迎えます。
死後、暗闇の中で魂として目覚めた彼は、肉体と魂が霊的な鎖で繋がれて墓の周りに留まり、孤独と苦しみの中で自分の人生を省みることになります。
そんな中、愛する女性が墓参りに訪れ、その純粋な祈りや愛が彼の魂に大きな救いと癒しをもたらします。
しかし、彼自身の魂の波動が低いため、守護霊や高次の存在によって彼女には近づけず、低級霊が地上の人間に憑依して欲望を満たす様子も目撃します。
やがて彼は「希望の家」と呼ばれる場所に導かれ、他の悔い改める魂たちとともに、自分の過ちや利己的な生き方と正面から向き合います。
ここでは、奉仕や癒し、誘惑への克服などを学び、魂として少しずつ成長を遂げていきます。
卒業後は、地上や低い界層で苦しむ魂を助ける仕事を任され、他者を救うことで自分自身も浄化されていきます。
旅の途中、灰色の谷や倹約者の国、さらに荒廃した下層界を巡り、愛や他者への思いやりを持たない魂が孤独や霊的な貧しさに苦しむ姿を目の当たりにします。
しかし、誰かのために尽くしたい、助けたいという「愛」の心が芽生えた瞬間、どんな魂も救いの道が開けることを知ります。
暗い界層で絶望していた魂・ラウルと出会ったフランチェッツォは、愛する人の祈りの力と自らの励ましによって、彼にも希望を取り戻させます。
どんな絶望の中でも、愛と祈り、そして他者への奉仕こそが魂を救い、成長させる道であると、主人公は深く学んでいきます。
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